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睡眠研究にラスカー賞 オレキシン発見の柳沢教授

編集部2026/9/10 18:15:14
筑波大学の柳沢正史教授が、アメリカで最も権威ある医学賞のひとつとされ、ノーベル賞の登竜門とも呼ばれるラスカー賞を受賞し、10日に会見を行いました。睡眠の基礎研究がこうした国際的な学術賞の対象となるのは極めて異例で、柳沢教授は「睡眠の基礎研究という領域そのものが脚光を浴びたことを非常に喜んでいる」と述べ、自身の業績だけでなく分野全体への評価だと受け止めていると語りました。 受賞の対象となったのは、約28年前に柳沢教授が当時在籍していたテキサス大学で見つけた脳内物質「オレキシン」に関する研究です。当初はラットに注射すると食欲が増す物質として捉えられ、名称もギリシャ語で「食欲」を意味する言葉に由来しています。ところが研究を進めるなかで、この物質を欠いたマウスが突然眠りに落ちることが分かり、オレキシンの欠乏が強い眠気を引き起こす睡眠障害「ナルコレプシー」の原因であることを突き止めました。 その後の創薬にもつながり、オレキシンの働きを抑えて眠りに導く薬と、逆に働きを助けて覚醒を促す薬の両方が実用化されています。柳沢教授は、製薬企業の研究者の貢献が大きかったと振り返り、基礎研究と創薬が一体となっての受賞だとの認識を示しました。覚醒を安定させるオレキシンの作用に着目した薬は、従来とは仕組みの異なる不眠症の治療選択肢としても注目されています。 会見では、睡眠をめぐる一般的な疑問にも答えました。自分に必要な睡眠時間を知る方法として、誰にも起こされず眠れるだけ眠る日を4日ほど続けると、最初の1、2日は長く眠っても次第に安定し、その落ち着いた時間が自分に必要な量だとする考え方を紹介しています。年齢による差も大きく、20歳前後では8時間を超えるのが平均とされる一方、70歳前後では6時間半程度まで短くなるといいます。睡眠時間には個人差があるため、日中の調子とあわせて見ることが大切だとされています。 夢についても、起きている間に経験した出来事が眠っている間に脳内で再生され、その一部が自覚される現象だと説明しました。鮮明な夢はレム睡眠のときに見ることが多く、忘却の作用も同時に働くため大半は記憶に残りません。覚えている夢は否定的な内容が多いという調査もあるとし、心理学者の間では、嫌な夢は現実のストレス場面に備える予行演習のような役割を持つという見方があると紹介しました。 今後の研究課題として柳沢教授が挙げたのは、眠気そのものの正体です。起きている時間に応じて眠気がたまっていく仕組みや、睡眠によってそれが解消される過程は、当たり前の現象でありながら脳内で何が起きているのかほとんど分かっていないといいます。専門家の常識と社会の受け止め方の隔たりを埋めたいとも語っており、今回の受賞を機に、睡眠の重要性への関心が広がるかどうかが注目されます。

引用元: ANNnewsCH テレビ朝日(YouTube)

この記事はAIが要約・編集しています。

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