画像はイメージです米国はロシアを中国から引き離せるか
編集部2026/9/20 18:15:17
ウクライナでの戦争をめぐり、欧米の政治家は繰り返し中国に対し、ロシアへの暗黙の支援を制限するか、止めるよう求めてきた。こうした呼びかけの根底には、ロシアと中国の結びつきが強まるほど、欧米がウクライナ情勢やその後の国際秩序で有利な立場を得ることが難しくなるという懸念があります。
問われているのは、米国がロシアを中国から引き離せるかという構想の現実味です。冷戦期に米国が中国と接近してソ連との均衡を図った構図を、今度は中ロの間でひっくり返せるのか、という見方で説明されることもあります。
ただし、両国の関係は単純な同盟ではありません。経済面ではエネルギーや資源の輸出先として中国の比重が高まり、外交の場面でも足並みをそろえることが目立ちます。一方で、中央アジアなどでの利害の違いや、歴史的に根強い相互不信も指摘されてきました。依存が深まるほどロシアの立場が弱くなるという側面もあり、関係の実態は一方向ではありません。
米国にとって難しいのは、ロシアに歩み寄る材料が限られている点です。制裁の緩和はウクライナ側の反発を招きやすく、逆に圧力を強めればロシアが中国への依存をさらに深めかねないという矛盾を抱えています。中国側にも欧米との経済関係を維持したい事情があり、どこまでロシアを支えるかの線引きは簡単ではありません。
現時点で、中ロの分断が進むのか、結束が固まるのかを断定することはできません。注目されるのは、欧米の働きかけが中国の輸出管理や外交姿勢に具体的な変化をもたらすかどうかです。ウクライナ情勢の行方だけでなく、エネルギー価格や国際的な供給網にも影響しうる論点として押さえておく価値があるでしょう。
引用元: VOA Europe
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